【猫でもわかる税金 第5話】赤字でも消費税を払うのはなぜ?猫でもわかる「利益と消費税」の仕組み

経済?ってなーに?

「赤字なのに、どうして消費税を払わなければならないの?」

ニュースやSNSで、そんな疑問を目にしたことはありませんか。

実は、消費税は会社やお店の利益ではなく、売上や仕入れをもとに計算される税金です。そのため、利益が出ていない「赤字」の年でも、消費税の納税が必要になるケースがあります。

さらに、インボイス制度の開始によって、個人事業主やフリーランスにとって消費税はこれまで以上に身近な問題となりました。

この記事では、なぜ赤字でも消費税を払うことがあるのか、消費税の基本的な仕組み、そして個人事業主への影響を、猫でもわかるようにやさしく解説します。税金が苦手な方でも理解できるよう、具体例を交えながら説明していきます。

赤字で消費税を払わなければならない。そんなバカな?

こんにちは。

「赤字なのに消費税を払うなんておかしい!」

そんな声を聞いたことはありませんか?

実際、「利益が出ていない会社が、なぜ税金を払わなければならないの?」と疑問に思う人は少なくありません。

さらに、インボイス制度の導入によって、多くの個人事業主やフリーランスが「消費税」をより身近な問題として考えるようになりました。

今回は、消費税の仕組みと個人事業主への影響を、猫でもわかるようにやさしく解説します。


利益にかかる税金と、利益に関係ない税金

まず知っておきたいのは、税金には種類があるということです。

例えば、会社が利益を出したときに課税される代表的な税金が法人税です。

利益が少なければ税額も少なくなり、大きな赤字なら法人税が発生しないこともあります。

一方、消費税は少し違います。

消費税は、会社が儲かったかどうかではなく、商品やサービスを販売したときの取引をもとに計算されます。

つまり、

利益と消費税は、まったく別の仕組みなのです。


猫カフェで考えてみよう

猫カフェ「にゃんこ亭」があります。

一年間の売上は550万円(税込)。

しかし、

  • 家賃
  • 光熱費
  • 人件費
  • エサ代
  • 医療費

などの経費がかさみ、最終的には100万円の赤字になりました。

店長は思います。

「赤字なんだから税金は払わなくていいよね?」

ところが、お店ではお客さんから消費税を含んだ代金を受け取り、仕入れなどで支払った消費税との差額を計算した結果、納める消費税が発生しました。

つまり、

利益が出ていなくても、消費税は納税する場合があるのです。


消費税はどうやって計算するの?

難しく聞こえますが、考え方はシンプルです。

基本的には、

売上で受け取った消費税額

から

仕入れや経費で支払った消費税額

を差し引き、その差額を納税します。

もちろん、実際には税率や経過措置など細かなルールがありますが、基本の仕組みはこの考え方です。

そのため、「赤字だから消費税はゼロ」とはならないことがあります。


個人事業主にとって、なぜ負担が大きいの?

会社であれば、経理担当者が税務処理を行うこともあります。

しかし、多くの個人事業主やフリーランスは、自分一人で仕事をしながら経理もこなさなければなりません。

売上管理や請求書の作成、帳簿付け、確定申告……。

そこに消費税の申告・納税も加わるため、事務負担は決して小さくありません。

さらに、利益が少ない年でも納税が発生する場合があるため、

「利益はほとんど残っていないのに、消費税は納めなければならない」

という状況になることもあります。


インボイス制度で何が変わった?

2023年から始まったインボイス制度では、仕入税額控除を受けるために、原則として「適格請求書(インボイス)」が必要になりました。

そのため、取引先から

「インボイス登録をしていますか?」

と聞かれる機会が増えた個人事業主も多いでしょう。

これまで免税事業者だった人の中には、

  • 登録するか
  • 登録しないか

という選択を迫られるケースもありました。

登録すると、消費税の申告や納税が必要になる場合があり、経理の負担が増えたと感じる人も少なくありません。

一方で、取引先との関係や事業内容によっては、登録したほうが取引を継続しやすいケースもあります。

状況は事業者ごとに異なるため、自分の事業に合った判断が大切です。


「赤字なのに税金を払う」は本当?

ここで整理すると、

「赤字なのに税金を払う」

という話は、半分正しく、半分誤解でもあります。

利益に応じて課税される法人税や所得税は、赤字なら税額が少なくなったり、発生しなかったりすることがあります。

しかし、消費税は利益ではなく取引をもとに計算されるため、赤字でも納税額が発生することがあります。

つまり、

税金の種類によって、計算方法がまったく違うということなのです。


猫でもまとめ

🐱 今日のポイント

  • 消費税は利益にかかる税金ではない
  • 赤字でも消費税を納めることがある
  • 売上と仕入れをもとに納税額を計算する
  • 個人事業主は経理と納税の負担を一人で担うことが多い
  • インボイス制度によって、消費税はさらに身近な問題になった

次回予告

第6話「社会保険料って税金じゃないの?給料から一番引かれているお金の正体」

給料明細を見ると、税金よりも大きく引かれていることがある社会保険料。

健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険……。

「税金じゃないのに、どうしてこんなに引かれるの?」

次回は、その仕組みを猫たちと一緒に見ていきましょう。

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