「赤字なのに、どうして消費税を払わなければならないの?」
ニュースやSNSで、そんな疑問を目にしたことはありませんか。
実は、消費税は会社やお店の利益ではなく、売上や仕入れをもとに計算される税金です。そのため、利益が出ていない「赤字」の年でも、消費税の納税が必要になるケースがあります。
さらに、インボイス制度の開始によって、個人事業主やフリーランスにとって消費税はこれまで以上に身近な問題となりました。
この記事では、なぜ赤字でも消費税を払うことがあるのか、消費税の基本的な仕組み、そして個人事業主への影響を、猫でもわかるようにやさしく解説します。税金が苦手な方でも理解できるよう、具体例を交えながら説明していきます。
赤字で消費税を払わなければならない。そんなバカな?
こんにちは。
「赤字なのに消費税を払うなんておかしい!」
そんな声を聞いたことはありませんか?
実際、「利益が出ていない会社が、なぜ税金を払わなければならないの?」と疑問に思う人は少なくありません。
さらに、インボイス制度の導入によって、多くの個人事業主やフリーランスが「消費税」をより身近な問題として考えるようになりました。
今回は、消費税の仕組みと個人事業主への影響を、猫でもわかるようにやさしく解説します。
利益にかかる税金と、利益に関係ない税金
まず知っておきたいのは、税金には種類があるということです。
例えば、会社が利益を出したときに課税される代表的な税金が法人税です。
利益が少なければ税額も少なくなり、大きな赤字なら法人税が発生しないこともあります。
一方、消費税は少し違います。
消費税は、会社が儲かったかどうかではなく、商品やサービスを販売したときの取引をもとに計算されます。
つまり、
利益と消費税は、まったく別の仕組みなのです。
猫カフェで考えてみよう
猫カフェ「にゃんこ亭」があります。
一年間の売上は550万円(税込)。
しかし、
- 家賃
- 光熱費
- 人件費
- エサ代
- 医療費
などの経費がかさみ、最終的には100万円の赤字になりました。
店長は思います。
「赤字なんだから税金は払わなくていいよね?」
ところが、お店ではお客さんから消費税を含んだ代金を受け取り、仕入れなどで支払った消費税との差額を計算した結果、納める消費税が発生しました。
つまり、
利益が出ていなくても、消費税は納税する場合があるのです。
消費税はどうやって計算するの?
難しく聞こえますが、考え方はシンプルです。
基本的には、
売上で受け取った消費税額
から
仕入れや経費で支払った消費税額
を差し引き、その差額を納税します。
もちろん、実際には税率や経過措置など細かなルールがありますが、基本の仕組みはこの考え方です。
そのため、「赤字だから消費税はゼロ」とはならないことがあります。
個人事業主にとって、なぜ負担が大きいの?
会社であれば、経理担当者が税務処理を行うこともあります。
しかし、多くの個人事業主やフリーランスは、自分一人で仕事をしながら経理もこなさなければなりません。
売上管理や請求書の作成、帳簿付け、確定申告……。
そこに消費税の申告・納税も加わるため、事務負担は決して小さくありません。
さらに、利益が少ない年でも納税が発生する場合があるため、
「利益はほとんど残っていないのに、消費税は納めなければならない」
という状況になることもあります。
インボイス制度で何が変わった?
2023年から始まったインボイス制度では、仕入税額控除を受けるために、原則として「適格請求書(インボイス)」が必要になりました。
そのため、取引先から
「インボイス登録をしていますか?」
と聞かれる機会が増えた個人事業主も多いでしょう。
これまで免税事業者だった人の中には、
- 登録するか
- 登録しないか
という選択を迫られるケースもありました。
登録すると、消費税の申告や納税が必要になる場合があり、経理の負担が増えたと感じる人も少なくありません。
一方で、取引先との関係や事業内容によっては、登録したほうが取引を継続しやすいケースもあります。
状況は事業者ごとに異なるため、自分の事業に合った判断が大切です。
「赤字なのに税金を払う」は本当?
ここで整理すると、
「赤字なのに税金を払う」
という話は、半分正しく、半分誤解でもあります。
利益に応じて課税される法人税や所得税は、赤字なら税額が少なくなったり、発生しなかったりすることがあります。
しかし、消費税は利益ではなく取引をもとに計算されるため、赤字でも納税額が発生することがあります。
つまり、
税金の種類によって、計算方法がまったく違うということなのです。
猫でもまとめ
🐱 今日のポイント
- 消費税は利益にかかる税金ではない
- 赤字でも消費税を納めることがある
- 売上と仕入れをもとに納税額を計算する
- 個人事業主は経理と納税の負担を一人で担うことが多い
- インボイス制度によって、消費税はさらに身近な問題になった
次回予告
第6話「社会保険料って税金じゃないの?給料から一番引かれているお金の正体」
給料明細を見ると、税金よりも大きく引かれていることがある社会保険料。
健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険……。
「税金じゃないのに、どうしてこんなに引かれるの?」
次回は、その仕組みを猫たちと一緒に見ていきましょう。

