黒曜石の城の高い窓から、王国の街を見下ろすと、 今日も猫たちがキャットフードを買い、砂粒税を払い、肉球保険料を納めている。
「税金って、どこへ消えていくのかニャ?」
そんな疑問を抱く若い猫に向けて、 王国の財政の仕組みを、できるだけやさしく語ってみよう。
🐾 1. 税金はまず“王国の大きな財布”に入る
猫王国には、 「一般会計」という大きな財布がある。
ここに入るのは、
- キャットフード税
- 砂粒税
- 肉球保険料(の一部)
- 企業猫の法人税
- 住民猫の所得税
など、猫たちが日々払っているお金だ。
この財布は、 王国の生活を支えるための“共通のポケット”だと思えばいい。
🐾 2. しかし、王国には“裏の財布”がある
猫王国にはもうひとつ、 「特別会計」という裏の財布がある。
ここには、
- 肉球保険料の大部分
- 年金ミルク基金
- 王国の借金の返済費
- 道路・港湾などのインフラ費
などが入っている。
この裏の財布は、 一般猫にはほとんど見えない。
だから、 「税金がどこへ消えたのか分からない」という不信感が生まれる。
🐾 3. 税金の大半は“社会保障”に吸い込まれる
猫王国の支出の中で、 最も巨大なのは 社会保障費だ。
- 高齢猫の医療
- 介護ミルク
- 年金ミルク
- 肉球保険料の補填
これらが、 王国の財布の半分以上を飲み込んでいる。
つまり、 若い猫が払った税金は、ほとんどが高齢猫の生活を支えるために使われている。
これは悪いことではない。 ただし、猫の数が減り、高齢猫が増えると、 若い猫の負担がどんどん重くなる。
🐾 4. 無駄遣いの温床——“毛玉研究所”と“巨大キャットタワー”
税金の流れを理解するうえで欠かせないのが、 王国の無駄遣いの構造だ。
猫王国には、
- 天下り猫が昼寝する「毛玉研究所」
- 使われない巨大キャットタワー
- ネズミ捕獲補助金の中抜き
- 効果が測定されない基金
など、 “誰のためにあるのか分からない事業”が山ほどある。
これらは毎年、 「前年と同じだから」という理由だけで予算がつく。
つまり、 税金は必要なところよりも、既得権のある場所に流れやすい。
🐾 5. 税金が足りないと言われる理由
猫王国は毎年、 過去最大の税収を記録している。
それなのに、 なぜ「税金が足りない」と言われるのか?
理由は簡単だ。
- 社会保障費が増え続けている
- 無駄な事業が削られない
- 裏の財布(特別会計)が巨大化している
- 借金の利息が増えている
つまり、 税金の蛇口は壊れていて、入ってきたお金がどんどん漏れている。
🐾 6. 猫でもできる“税金の流れの見方”
難しいことは考えなくていい。
まずは、 王国の予算書の「歳出」だけを見ること。
そこに、
- 社会保障
- 防衛
- 公共事業
- 教育
- 地方交付ミルク
などが並んでいる。
この割合を見るだけで、 王国が何にお金を使っているかが分かる。
そして、 「これは本当に必要なのか?」 と問いかけることが、 主権者猫の最初の一歩だ。
🐾 おわりに——税金は“猫たちの未来”そのもの
税金とは、 猫たちの未来を形づくるための共同の資源だ。
だからこそ、 どこへ流れ、誰が使い、何に消えているのかを知ることは、 王国の未来を守る行為そのものだ。
「税金の流れを知る」という行為は、 政治に参加する最もやさしい入口であり、 猫王国の民主主義を支える大切な習慣なのだ。

